# Less is more
2018.09.19
ローズ・マリーは過去、長年の体調不良に苦しんできた。
ホルモンバランスは乱れ、免疫力は低下。強い倦怠感や感染症など多くの体調不良だけでなく、精神的にも常に不安にさらされ不眠に悩まされていた。
いくつかの病院を訪れたが、原因は不明なまま。
そんな時、すがる思いで行きついた病院でとある医師に「美容業界で働いていますか?」という質問を受け、はっとする。
幼い頃から化粧品に興味があったローズ・マリーは、メイクアップアーティストになる前から、髪にカール、ストレートなどパーマを繰り返し、カラーリングもしょっちゅう変えていた。目のまわりは真っ黒に縁取り、紫のリップを塗り、時には日焼をしたり美白にしたり、様々なメイクやスキンケア、ヘアスタイルを時代とともに変化させてきた。
精密検査の結果、体調不良の原因は化粧品に含まれる化学物質が血液中にたまっていることだと判明。
アルミニウム、バリウム、カドミウム、鉛、水銀だけでなく、その他化学物質の高いレベルの重金属をデトックスするため、多くの時間を要し、化粧品を変えるだけでなく、それまで無縁だった「食」について勉強した。
その結果、オーガニックでシンプルなライフスタイルに行きつくことになり、本当に大切なものは何なのか、本当の美しさとは何なのか、180度価値観が変わった。
それが、 「Less is more」の考え方だ。
「Less is more」とは、「少なければ少ないほど豊か」という意味。
物事はシンプルであればあるほど、大切なものが見えやすくなる。
考え方もライフスタイルも、そしてメイクも。
洗練されたシンプルさこそが、ローズ・マリーの考えるrms beautyの本質だ。
ここで「Less is more」を象徴するような、ローズ・マリーの「シンプルな日常のためのルール」を少し紹介。
黒の服しか着ない。女性を1番美しく見せる色だと信じているから。
メイクには色を足すより、ツヤを足す。ツヤがあるだけで、メイクに大きな差がつくから。
メイク落としには、ココナッツオイルを。お風呂上りには、少しのビューティオイルを。与えすぎないスキンケアで、肌の自然治癒力を生かすため。
荷物はできるだけ少なく。ポーチにも、マルチに使えるコスメをひとつだけ。
シンプルなファッション、軽くなったバッグ、いつもとは違うメイクで、足取りも軽やかに。